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002猫とおんどりと子ねずみ

世間を何も見たことが無かった
幼い子ネズミが、
思い切って
外に出た
最初の時に
もうすこしで
災難にあいそうになりました。
これは
子ネズミが
母さんネズミに
冒険について語った話です。

「僕が
とても穏やかに
歩いていたら、
そのときね、
角を曲がって
次の庭に入った
ちょうどそのとき、
二つの奇妙な生き物を見たんだ。
一つは
見た目が
とても優しく優雅で、
もう一つは
思うだけでも
一番恐ろしい怪物だったんだ。
お母さんも
見ればよかったよ」

「そいつの頭の上と首の前に
生の赤い肉が
たれていたんだ。
落ち着きなく
歩きまわって、
つま先で
地面を引き裂いて、
腕を両脇に
激しくうちつけていたんだ。
僕を見た途端、
まるで
僕を飲み込みそうにして
尖った口を開いたんだよ、
そうして
つんざくような
ほえ声を出したから
ぼくは
死ぬほどおどろいた」

この子ネズミが
母さんネズミに
説明しようとしているのが
誰かわかりますか?
それは
納屋の前庭にいる
ただのおんどりで
子ネズミが
みた最初のものでした。

「あの恐ろしい怪物が
いなかったら」
ネズミは続けました。
「あのきれいな生き物と
知り合いになれたのに。
あれは
とても親切で
優しく見えたよ。
厚いビロウドの毛皮が
あって
おとなしい顔をして、
とても
慎ましい表情をしていたんだ。
目は
明るく輝いていたけどね。
僕を見たら、
素敵な長い尻尾を
振って
にこっとしたんだよ」

「さっき
話した怪物が
叫び声をあげて
ぼくが
命からがら逃げたとき、
あの人は
きっと
僕に話しかけようとしていた
思うんだ」

「ぼうや」
母さんネズミは言いました。
「お前が
見たその優しい生き物は、
猫に他ならないよ。
優しそうな見掛けの下で、
私たちみんなに 
恨みをもっているんだよ。
もう一つは、
ちっとも
害にならないただの鳥だよ。
猫の方は
お前を食べるんだよ。
だからよかった、
ぼうや、
命が助かってね。
いいかい、
生きてる限り、
人を
見た目で
判断してはだめだよ」

Do not trust alone to outward appearances.
見た目だけを
頼ってはいけません
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