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003旅人と鈴懸の木

 旅人と鈴懸の木

暑い真夏の日、
旅人たちが歩き続けています。
昼頃になると、
太陽はいよいよ激しく照りつけて、
とてももう歩き続けることができません。

旅人たちは、
道端に一本の大きな鈴懸の木を見つけると
争ってその下へ駆け寄り、
倒れるように腰を下ろした

涼しい木陰で
一休みした旅人たちは、
寝そべったまま
頭の上に、
大きく広がる木の茂みを見上げながら、
話し合いました。

「この鈴懸の木というのは、
何かの役に立つのだろうか。
綺麗な花が咲くわけでもないし
実を食べられるわけでもないだから
ほんとうにつまらない木だね。」

「ぜんぜん役に立ちませんよ。
こんな木は、
大きくなればなるほど邪魔になるばかりですよ。」

すると、鈴懸の木が怒って、言葉を遮ってこういいました。
「あなたがた人間は、
なんという恩しらずなんだ。
わたしのお陰で
一息つくことができた癖に
その私の下で、
寝そべりながら、
役に立たないなど、
よくも言えたものだ。」

周りの人によくしてやっているのに
その善意を認めてもらえない
不運な人があるものだ
293、旅人とプラタナス。

 ある昼下がり、二人の旅人が、夏の照りつける太陽にあてられて、広く枝を張った、プラタナスのきの下に横になった。二人が木陰で休んでいると、一方が言った。
「プラタナスって、ミはつけないし、本当に役に立たない木だな。」
 すると、プラタナスの木がこう言った。
「この恩知らずめ! 私の木陰で休んで恩恵を享受しているくせに、無駄で役立たずなどよく言えたものだな!」

教訓、大変な恩恵を受けているのに、それに気付かない人がいるものだ。

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夏の盛りの真昼どき、
旅人たちは暑さにぐったりしていたが
プラタナスの木を見つけた。


さっそくその下にもぐり込み
木陰に横になってひと息入れた。
そしてプラタナスを見上げつつ
「この木は人間にとって、なんて役立たずなんだ。
実もつけないし」と言った。

するとプラタナスがさえぎって
「恩知らずどもめ。
私の恩恵にあずかっている今でさえ
私を実なしの無用者と呼ぶのか」

親切をしている瞬間でさえ、
その善行を信じてもらえない....

これは、人間がありがち、やりがち....
与えてくれる自然に感謝しないと、ですよね。
旅人とプラタナス

夏の真昼に、かんかん照る日差しで、すっかり疲れた二人の旅人が一本のプラタナスを見つけてその影に逃げ込みました。
 しげった葉の下の涼しい所に横になって休みながら、旅人たちはプラタナスの枝を指差して、
「プラタナスって奴は、実もならないし、人間の役にはちっとも立たない木だな」
と、言いました。
 すると、プラタナスの木は怒って、
「この恩知らずめ! 今この通り、わたしのお陰で助かっているくせに、役に立たないだの実がならないだのとバカにして」

 このプラタナスと同じ様に、人間でも周りの人に親切にしてあげているのに、ありがたいと思ってもらえない人がいます。

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カンカン照りのある日。

 

疲れた旅人がプラタナスを見つ涼を取ることにした。

 

適度に疲れが取れたとき、プラタナスの枝を指して一言。

 

「プラタナスって、実もならないし本当に役立たない木だな」

 

直後に、プラタナスが叱責。

 

「この恩知らずめ!今、私の下で休んでいるのに、実がならないとか、役に立たないとか、いったい何事か!」



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ae_1207旅人とプラタナス.mp3
(1187k)
謝東森,
2020年10月20日 上午12:23
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32-旅人とすずかけの樹.mp3
(2023k)
謝東森,
2020年10月20日 上午12:26
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