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004うぬぼれ烏

一羽の烏、
肉を一切れ盗んできて、
木の上で食べようとしていました
そこへ、ちょうどキツネが通りかかりました。

「おや、旨そうなものをくわえているぞ
よし、とりあげてやろう。」

キツネはそう考えて、下から声をかけました。

「やあ、カラスさん。
あなたはなんて美しい姿をしているでしょう
真っ黒な羽、きらきら光る目、格好のいいくちばし、
どれをとってもこのあたりであなた以上に鳥はありません。
私はまだお声をうかがったことはありませんが、
さぞお美しい声でいっらしゃいましょう。」

キツネのお世辞にすっかりいい気持ちになったからすは、
一声聞かせてやろうと
大きく口をあけました。
その途端に
銜えていた肉が落ちてしまいました。

下で口をあけて待っていたキツネは、
それをぱくりとくわえ
こう言いました。

うぬぼれ烏さん
わたしは、あなたの賢いとは、
お世辞にも言いませんでした。」

そして、あざ笑いながら行ってしまいました。



「からすときつね」は、イソップ寓話のひとつ。

あらすじ
鴉が大きな肉をくわえて高い木にとまった。いざ食べようとしたときに狐に声をかけられ、容姿についていろいろと褒められる。鴉は肉を食べることを忘れ、しばし聞き入ってしまう。そして狐が「きっと素晴らしい声をしているんだろうなあ。ああ、声を聞いてみたい」と言うと、鴉は「カー」と高らかに鳴き、くわえていた肉は下にいた狐の口に収まってしまう。

教訓
褒められていい気になりすぎると、痛い目をみることになる。

カラスが一切れの肉をくわえて、木の枝に止まっていました。
 キツネがそれを見て、肉を自分の物にしたいと考えました。
「カラスさん、あなたは実に姿が良くて立派ですね。
 本当に美しい。
 鳥の王さまになれるのは、あなたの他にはまずいません。
 きっと、歌声も綺麗なんでしょうね。
 どうか、歌声を聞かせてくれませんか?
 もし歌声も綺麗なら、間違いなしに鳥の王さまですよ」
 お世辞を言われたカラスは、良い声を聞かせてやろうと、
「カァー、カァー」
と、泣いてみせました。
 肉をくわえたまま口を開けたので、くわえていた肉が下にいたキツネの前にポトンと落ちてしまいました。
 キツネはすぐに肉に飛びつき、こう言いました。
「やれやれ、頭さえ良ければ、本当に鳥の王さまになれたかもしれないのにね」

 このお話しは、おだてに乗りやすく、考えの浅い人に聞かせる話しです。

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謝東森,
2020年10月20日 下午7:43
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