キツネが罠にしっぽをはさまれてしまいました。
そのままにいたら、
やがて殺されてしまうにきまっています。
『キツネとしっぽ』の全文 狐が罠に巻き込まれ、逃げようとした時に、しっぽの一部がちぎれてしまいました。 彼女は、人生は生きる価値のないものだと思うほど恥ずかしそうでした。 それから、彼女は他のキツネに同じことをさせることができれば、すべてのキツネが同じようになり、自分の恥が隠されるだろうと気づきました。 そこで、彼女は他のキツネを呼んで、尻尾を切り取るように頼みました。これは役にたたない身体の一部であり、常に持ち歩かなければならない余分なものだと主張しました。キツネたちのひとりは、「これをするのがあなたの興味だということが事実でないのなら、二度とこんな提案しないだろうに。」と批判しました。 この物語は、邪悪な人々が何をすべきかについて隣人にアドバイスをするのは、好意からではなく、自分自身の利益を考えてのことだ、ということです。 | 尻尾を切られたキツネ 美しい尻尾が自慢のキツネが、ワナにはさまれて尻尾を切られてしまいました。 キツネは恥ずかしくて、もう生きていられないと思うほどでした。 「しかし、・・・待てよ」 と、キツネは考えました。 「もしも仲間のキツネが全部尻尾を切れば、おれのみっともない姿も目立たなくなる。・・・よし、みんなに尻尾を切るようにすすめてみよう」 こう決心したキツネは、仲間を全部集めて、 「きみたち、そんな長い尻尾なんて、見苦しくて重たいだけじゃないか。切ってしまった方が楽だぜ」 と、言いました。 すると、仲間の一匹が言いました。 「おいおい、そうやれば、きみが得するからそう言うんだろ」 「・・・・・・」 このお話しは、仲間の為ではなく自分の利益の為に仲間へ忠告しても、誰も聞いてくれないという事を教えています。 おしまい |