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010孔雀と烏

孔雀と烏

鳥たちが
王様を決める相談をしていました。

孔雀は、
自分は鳥の中で
一番美しいのだから、
王様に選ばれて当たり前だといいました。

それをもっともだと思った鳥たちは、
さっそく
孔雀を王様に選ぼうとしました。

その時、
烏がこう孔雀に尋ねました。

「あなたが鳥の国を治めるとして、
もし鷲が
わたしたちを追いかけてきたら、
あなたはどうやって、
わたしたちを救うつもりですか。」

将来の危険を見通して、
早くから
それに備えている人たちを悪くいうべきではない。



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クジャク と カラス

とりたち が おうさま を えらぶ ため に、
そうだん していました。

 クジャク が、

「わたし は うつくしい から、
おうさま に なるのが とうぜん でしょう」
と、
いいました。

 とりたち は、

「なるほど。そうだな」

と、
おもって、
クジャク を おうさま に しよう と しました。

 そのとき、
カラス が さけび ました。

「ちょっと まった! クジャクくん。

 あんた が おうさま に なったとき に、
ワシ が おそいかかって きたら、

 あんた は どうやって
 わたしたち を まもって くれる の かね?」

「・・・。わたし は、うつくしい から」

「あんた の うつくしい はね が、ワシ を おいかえして くれる のか?」

「・・・」



 リーダー に なる ひと は、
ひょうめんてき な うつくしさ より も、
みんな の きけん を よそう できる ひと が ふさわしい 
と、
この おはなし は おしえて います。

おしまい

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鳥たちが王を決める相談をしていると
孔雀が美しいのを理由に「自分こそ王にふさわしい」と主張した。
皆がその通りと話を進めていると
黒丸烏が「君が王様になったとして、もし鷲が攻めてきたら
どうやってぼくらを守ってくれるんだい?」

....支配者は美しさより強さがだいじ!

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(原文ママ)

鳥たちが王を決める相談をしていると、
孔雀が美しいのを理由に、
自分こそ王に選ばれるべきだと主張した。
皆がその方向に進もうとする中で、
黒丸烏が言うには、

「君が王様だと、
もし鷲が攻めて来たら、
どのように我々を守る気かね」

支配者たる者は
美しさでなく
強さで飾られていなければならない、
いうことをこの話は
解き明かしている。

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(解説・ひとこと)

イソップは解き明かすのが好きですが、孔雀の立場がないよね~。^±^;
孔雀のオスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘う姿が有名ですね。
オスの飾り羽は尾羽のように見えますが、上尾筒という尾羽の付け根の上側を覆う羽が変化したもので、メスにアピールするための羽の役割なんだそうです。

あ、それと、麻雀牌のイーソーは孔雀ですね。^±^;

一索には通常孔雀がデザインされてますが、骨董品の中には鶴、雀といった別の鳥類がデザインされているものもあるほか、タケノコや魚がデザインされている稀少品も存在するそうですよ。
・・・見たことないけど。^±^;


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