日語‎ > ‎物語‎ > ‎イソップ寓話集‎ > ‎

014薊を食べるロバ



 ちょうど、
農夫達が刈り入れ時で、
大変忙いそがしいときでした。
ある農夫に飼われていますロバが、
畑に出ている農夫達のために、
お昼の御馳走を、
背中に一杯積んで
畑へと出かけていました。

 ところが、
その途中の道端に、
背の高い、
頑丈なアザミが
沢山生えているのを見つけましたから、
ロバは、立止まって、
それを
むしゃむしゃと
食べていました。

 ロバは、
アザミを食べながら、
「こうして、
背中には
余ほどの
食料を背負いながら、
そのご馳走には
手もつけないで、
こんなに固い、
しかも
刺げのある
アザミを食べるのは、
人々は
おかしいと言うのかも知れない。
しかし、
わたしにとっては、
この固い、
とげとげした、
アザミが、
背中のご馳走より、
何より
第一のご馳走なんだからなあ。」
と、
呟いて、
なおも、
むしゃむしゃと食べておりました。
ロバは
いろいろな種類の
食料を積んでいた。
収穫の時期に、
主人や刈り入れの人たちが
食べるために
畑へ運んでいるところだった。

途中で、
りっぱな大きいアザミをみつけ、
とても空腹だったので、
もぐもぐ食べ始めた。
食べながら、
こんなことを考えていた。

「今運んでいるような
さまざまな
おいしい食品の中にいて、
食いしん坊の食通で
幸せだと考える
人がどれだけいるだろうか! 
だけどおいらにゃ、
とても極上で
贅を凝らしたごちそうより、
この苦くて
とげとげした
アザミの方が
香りがよくおいしいんだ。
他の人には
好きなように
食べ物を選ばせておけばいい、
だが、
おいらには、
とりわけ、
こんな見事な汁気のある
アザミをくれ、
そうすれば満足だ。」

Every one to his taste:
人の好みは十人十色

one man's meat is another man's poison, 甲の薬は乙の毒
and one man's poison is another man's meat; 甲の毒は乙の薬
what is rejected by one person may be valued very highly by another.
甲に嫌われるものが乙にとても高い価値をおかれることもある。

(✯ᴗ✯)(✯ᴗ✯)(✯ᴗ✯)(✯ᴗ✯)


Comments