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015ライオンの皮を被ったロバ


『ライオンの皮をかぶったロバ』の全文
ある時、
ロバがライオンの皮を見つけました。
それは猟師が日なたで
干しているものでした。

ロバは
その皮をかぶって
自分の村の方へ帰っていきました。
ロバが近づくと
人間も動物も
みな怖がって逃げていきました。
ロバは得意げに歩き回り、
喜びのあまり
声を上げていななきました。

しかし
その声で
みんなは
そのライオンが誰かということが分かりました。

ロバの飼い主が
やってきて、
みんなを脅かした罰で
ロバをこん棒で叩きのめしました。

そして
その後
間もなく
キツネがやってきて言いました。「ああ、声で君だと分かったよ」。

立派なかぶりもので
見た目をごまかしても、
言葉を発してしまえば
愚か者だということがばれる、
というお話。

  ロバがライオンの皮をかぶって歩きまわり、
動物たちをおどかしていました。

  そのうちに、
キツネが来たので、

「あいつも、おどかしてやろう」
と、
考えました。

 ところがキツネは声を聞いて、
すぐにロバの声だとわかりました。

「おあいにくさま。
ぼくだって、
お前の鳴き声を聞いた事がなければ、
震えあがっただろうけどね」

  頭が空っぽの人でも、
きれいに着飾って
ふんぞりかえっていると
偉そうに見えますが、
いったん話を始めると、
たちまち
正体がばれてしまうものです。

おしまい
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